Safe Place OPEN STAR Written by Natsumi

「あなたのためなのよ」は誰のため?

FAMILY

親や教師、年上の友達、誰かに「あなたのために言っているのよ。」と言われて、もやもやしたことはありませんか?

私はあります。

あのとき、なんであんなに真綿でぎゅっと締め付けられるような気持ちになったのだろう?と考えてみました。

私はモノトーンの洋服をよく着ていました。その時、友人は、

「色を使った服装を着た方がいい。あなたのために言っている。」

と言いました。

それを聞いた時、私の体は緊張し、とても居心地が悪く感じました。耳を塞ぎたくなりました。

なぜかというと、ゆったりとした落ち着いた色の洋服を着ることで、気楽さやくつろぎを得ることができていたから。

大切なことは、選択の自由があることです。そして、意図を理解してもらいたかったのでしょう。モノトーンでゆったりとした洋服を着ることに対して、私には理由がありました。

そして、「自立する」ということもとても大切でした。

「介入された」と感じたことが緊張につながったのでしょう。

実際に介入されたのか?というと私には、

「モノトーンのほうが気持ちが落ち着くの。」

「オーラソーマでコンサルテーションをするときは、色が干渉し合わないように、白を着たり、TPOを考えて洋服を選びたいから、心配しなくても大丈夫。」

そんなふうに、応えることができたはずです。

「介入された!」「相手はコントロールしようとしている!」

私の中で、サイレンが鳴りました。過剰反応です。

過剰反応の元は、子ども時代の私。

小学校を卒業する頃まで、私には、洋服の選択権はありませんでした。

母が気にいる洋服を着続けていたし、髪型も母の好きな髪型にするしかなかった。

母の元にいたとき、わたしは自立した存在ではなかったし、自由に生き方を選ぶ選択権を持っていない子どもでした。

友人から言葉を投げかけられたとき、同じようなエネルギーを感じた気がしています。

ひょっとしたら、彼女はそんなつもりはなく、本当に私のために言ったのかもしれない。

けれど私はとにかく同じように感じました。

できれば、本当に私のためを思うなら、

「どうしてモノトーンの服ばかり着るの?男の子のようなファッションが多いよね。」と、聞いてもらいたかった。

その上で、提案してもらえれば私も聞く耳と応える余地が見出せたと思います。

これは、あなたのためを思っていっているのだけど、という言葉は、「私のアドバイスを聞いた方がいい」というメッセージに伝わりがちです。

この出来事で学んだのは、私にとって、

気楽さ、自由であること、自立した存在でいることがとても大切なんだなということに気づけたこと。

そういう世界を、私は作って行きたいです。

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