夫は釣った魚に餌をやらない
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釣った私に餌を与えていた頃
私の夫はそんなに器用なタイプではありません。
付き合い初めの頃は、必ず手を繋ぎ、私のペースに合わせて歩いてくれました。
エスカレーターでも必ず上りは夫が後ろに周り、下では先に乗るという、
安全意識の高いエスコートしてくれました。
今までの人生で、こんなに大事にされたことがないと思っていたことと、
感覚、価値観、笑いのツボなどが似ていたので、この人なら長い時間過ごせそうだなと感じていたことが
結婚の決め手でした。
一緒に働いていた期間が2年ほどあり、付き合ったのは2ヶ月ほどで結婚を決めました。
お互い、30代後半で結婚を意識したこともあり、温める必要性を感じていませんでした。
本当に、これでもかというほど大切にしてくれていたんです。
妊娠期間も、何よりもまず私のことを考えて行動してくれていました。
子ども誕生 結婚詐欺
その恩恵は、子供が生まれた日からぱたっとなくなります。
全て娘に移行しました。
あまりに可愛くて仕方がないのと、初めての体験と、様々な思いがあったのでしょう。
繰り返しになりますが、
私の夫は器用なタイプではない。
そして、ひとつひとつ、きちっと身の周りのことを把握したい人なので、
守備範囲も広くないと思います。
出産しても、ある程度はわたしへの
安全警備意識も継続すると思っていたのですが、
想像以上に、夫の守備範囲の外の存在になりました。
0歳児娘の安全と幸せが何よりも大切。
それはもちろんです。
しかしこんなに、変わるものか!と。
例えば、
ベビーカーを押した夫と私で歩いていた時、
寒い道だからという理由で、
ものすごく大股でスピードを上げて歩く夫。
みるみる、3メートル、5メートル、10メートルと距離が開いていきます。
もちろん、娘には防寒具しっかり着せています。
これじゃ、のんびり散歩も楽しめません。
「置いてかないでよ!」
と叫ぶ始末。
これこそ、結婚詐欺です。
大事にしてくれると確信して、結婚しました。
しかし、娘が産まれた途端、
反故にするなんて!
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環境の変化に合わせてコミュニケーション
結婚して7年。
今では、生活を共にし、目指す目標に向けて頑張る同志のような関係になっています。
ラブラブという雰囲気は0。
これは、日本的な夫婦というのでしょうか?
今思うと、恋愛期間をふと思い出せることが、今の励みにもなるので、その短い期間を
思い切り楽しむのは大切です。
人間の脳の構造から、恋愛モードが続くのは3ヶ月ほどだそう。
その間の思い出は、本当に大切です。
結婚し、寝食を共にするようになると、
さらにお互いのことがたくさん見えてくる。
違う環境で生きてきたのだから、
それを擦り合わせて、譲り合って、
育った家のルールに則るのではなく、
私たちが目指したい家庭とはどういうものなのか。
それを常に一致させることが必要です。
結婚詐欺!とは思いましたが、
私も、機能不全家族で育った経緯もあり、
子育て、娘がのびのび生き生きと過ごせる家庭づくりというのが
何よりも大切なことなので、
目指す方向は同じです。
ですから、娘が誕生して、生活が一変したことで
適応するまで時間のかかる夫のことを
見守る役目があったのだと、振り返って感じています。
生まれた当時より、4年も経つと、
夫にもゆとりが出てきています。
視界に私のことも入るようになってきました。
子育てをしている人は沢山います。
だから、自然にできるように感じていましたが、少し違うのかもしれません。
2人の関係が、3人になる。
しかも0歳児という、未知の存在がやってくる。
夫婦の距離感、繋がり方にも変化がやってくる。
オムツの変え方、沐浴の仕方、HOW TOを共有するだけでも大変なのですが、
常にお互いの心にも目を向けて、
どんな毎日を過ごしたい?
何を大切に子育てしたい?
どんな老い方をしていきたい?
そんなことも同時に話していくと、
変化していく家族の流れを
上手に作り、幸せの輪を広めていくことができるようです。