Safe Place OPEN STAR Written by Natsumi

傷つくのは、みんなと仲間になりたいから

FAMILY

スポンサードサーチ

人との関わりを無意識に避けていた時期

先日、オーラソーマの講習会に出席。

1泊2日の泊まりがけだった。

私は、2年前、教員を退職することになったときに適応障害になり、

1日の9割は自宅で過ごすようになっている。

関わる人間は、家族の夫と娘が中心。

仕事はオンラインで依頼を受けているので、

リアルの世界でたくさんの人と関わることが激減していた。

今思えば、滋養期間だったのかもしれない。

極端に言えば、

「人間怖い」

の状態が悪化していたと思う。

acoustic guitar played by a man sitting on grass field

大勢と寝泊まりして感じたこと

一言でいうと

「楽しかった」

ああ、修学旅行みたいだな。とも思いました。

子どもの頃は、

「みんなの空気に合わせるってどうやるのだろう。」

「また仲間に入れてもらえないだろうか。」

「うまくやっていけるだろうか。」

どんなことばかり考えて、少しも楽しくありませんでした。

人と一緒にいることが、全く楽しくなく、辛いこと。

でも今回は違いました。

人の目を気にするというよりも、

自分の心に目を向けるようになりました。

「うまくやっていけるかな」

ではなく、

「私は受け入れてもらいたいと思っているから、心配しているんだな。」

と自分の心の動きを観察するようになりました。

すると、深呼吸ができるようになります。

自分の感情と自分の意識の癒着が剥がれるからでしょう。

周りを見て、ビクビクして、緊張していると、リラックスできません。

人の考えることは千差万別で、

家族のようにずっと一緒にいるわけではない人が、どんな考え方をするかなんて、

予測しても絶対にうまくいかないはず。

それなのに、

「あの人はどう感じているか?」

「みんなが気にいるように、私は振る舞えているだろうか?」

そんなことを考えても、予想があたることは少ないでしょう。

疲弊するし、楽しくありません。

楽しんでいない人と、一緒に過ごすのは、周りの人だって難しです。

だから、ギクシャクして、仲良くなれなかったのかな、と気づきました。

スポンサードサーチ

理解し合っていない人たちと現実を共有する方法

  1. 昔は昔、今は今
  2. 人の気持ちや考えは完璧には見抜けない
  3. 人の気持ちよりも、自分の気持ち
  4. リラックス
  5. 自分が楽しむ
  6. 自分の言葉で相手が反応した時は、気持ちを怖がらずに伝える
  7. 意図が100%伝わらなくても、100%自分を理解する
two women sitting on ground near bonfire

昔は昔、今は今

過去に集団で過ごす場で、失敗の経験がある人は多いと思う。そのために恐怖心が強くなり、絶対にうまくかない、と確信していると、同じ現象が起こりやすくなります。

しかも、恐怖心を抱えていることに自分が気づいていなかったり、目を背けたりしていると、同じ現象が繰り返されることが多くなります。

目を背け続けていると、さらにひどい状態で起こるようになります。

傷ついた経験は、目を背けて蓋をして、封印すると心の中で化膿します。

安心して話せる人を見つけて話、共感してもらうか、

ノートに書き出したり、言葉に表したりして、自分が自分の親になったつもりで

「辛かったね」と

理解したり共感したりしておきましょう。

人の気持ちや考えは完璧には見抜けない

繊細な人や、周りに気遣いができる人は、顔色や雰囲気で、

「怒っているかな?」「自分のことが嫌いなのかな?」と意味付けすることがあると思います。

本当にそれが真実なのかは、相手に聞いてみないと分からない。

周りに迷惑をかけないことが美徳とされる風潮があります。

私たちは、「みんなが困るでしょ。」

「ほらやめなさい、見られているよ。」と

見られること、周りの空気を見出すことが、よくないことだと躾けられてきました。

自分正直になることが、本当にそんなに悪いことなのか?と考えることもあります。

40人近くのたまたま集まっただけの子供たちが、

決められたプログラムに沿って行動するという

人間として不自然な環境で、教育が行われているので、

みんなの迷惑、を考えることが常々必要だと植え付けられてしまっていますが、

本当にそうなのでしょうか。

大人になってみて、自分の得意なこと好きなことをしながら生活するようになると、

気持ちや価値観の合わない人と無理に集団にさせられて、過ごす場面など皆無です。

もしも自分は周りの機嫌を整えるために存在しているという、

固定概念を持っているのだとしたら、そこから視点を変えてみる必要があると思います。

小学校時代のクラスを想像してみてください。

「あの子に睨まれた!」と思ったことがあるとします。

いつもより怖い顔をしているのは、

家で叱られてきたからかもしれないですし、

兄弟喧嘩をしながら登校してきたからかもしれない。

自分に対して怒りをぶつけてきたとは限りません。

これを覚えているだけで、人との関わりの中でとても楽になるのですが、

人の感情に対して、責任を取る必要はないということです。

その人の感情は、その人のもので、あなたは人の気分を良くするために何かをする必要はないんです。

あなたの感情はあなたのものですし、

相手の感情も相手のもの。

その人しか、なぜ感情が起こったのか、理由を理解できる人は存在しません。

人の気持ちよりも、自分の気持ち

人の気持ちに意識がいくと、自分の気持ちがおろそかになります。

人の気持ちは、どれだけ推測して、行動しても期待通りに反応を返してくれることは少ないと思います。

特に、自分の心がざわざわ、もやもやしているときに、人の気持ちに寄り添うのは本当に難しい。

だから、まずは自分が自分の気持ちに寄り添ってあげることが優先されます。

自分の無意識の行動、不意な行動に

相手が反応して

「ダメダメ!」

と叫んだとする。

何?どうした?と相手のご機嫌をすぐに取りに行ってもうまくいきません。

「私は動揺しているな。ドキドキしているな。私がこういう行動を取ったのは、自分が疲れていたからで、相手を怖がらせたかったわけではないな。」

状況を整理し、相手の行動と自分をまず引き離す。

そして自分の動揺している気持ちを観察する。

ダメだと急に注意されて、動揺しているね。

混乱もしているかな。不安にもなっているね。

まずは、自分の気持ちに名前をつけていきます。

どうして、こういう気持ちになったのかというと、

相手との時間を大切にしたかったからという、

自分が大切にしたかったもの見えてきます。

すぐにごめんと謝っても、

自分のモヤモヤが消えません。

その人といると、理由のないモヤモヤがいつも付き纏うようになり、

私の場合は、結局その人と会うことをいつも辞めていました。

そして、「友達はいない方が楽だな」

と結論づけてしまったんです。

人の気持ちを沈めに走る前に、

まずは自分の気持ちに共感してみましょう。

目を向けて、整理整頓してあげるんです。

自分の部屋も、ごちゃごちゃと片付いていないとイライラ落ち着きません。

どのように感情が揺れていて、それは何を大切にしたいからなのか

を整理してみる習慣をつけてみましょう。

woman wearing black long sleeved shirt sitting on green grass field

リラックス

何か、動揺する場面があった時は、

自分の気持ちの動揺の理由がわかったら、深く深呼吸してみましょう。

胸に手をあてるのも良いと思います。

筋膜リリースという健康法があるようですが、

皮膚や筋肉が固まり、癒着していると血液が流れず、疲労が溜まるというものです。

動揺する気持ちにどっぷり浸かったところからは、

前項の方法で俯瞰する段階まできたら、

深く深呼吸をして、風を通していくイメージです。

そうすることで、

「私は大丈夫だ。」

そんな感覚を得ることができます。

自分が楽しむ

いつでも自分に正直に過ごすことが一番です。

自分が楽しいと思う方向で、行動するようにします。

誰かの機嫌を取るために行動するのではなく、

自分につながって行動します。

誰かのための行動は、いわば偽物の行動。

精巧に作られたブランドバッグ。

どこか、不自然な感覚を覚えて、手にすることを躊躇するということはありませんか?

自分に正直に行動しておらず、

人の顔色を見ながら行動する人は、こうした不自然な印象を

人に与えることがあるように思います。

私がそうでした。

ですから、自分に正直につながった上で行動することは、とても大切なことです。

躊躇せず、自分を優先させていきましょう。

自分の言葉で相手が反応した時は、気持ちを怖がらずに伝える

会話をしていると、

相手が自分の思った意図で内容を受け取らないことがあります。

急に軽く避難されることや、

注意されることもあります。

そんな時も、今まで書いた内容を踏まえた上で

【気持ちと大切にしたかったこと】を伝えましょう。

本当に、人と会話をしていると

なぜそう取られたか、不思議で仕方がなくなることがたくさんあります。

それもそのはず。

みんな、一人一人、胸の中に、

引っかかるポイント、トリガーをたくさん持っているんです。

だから、こちらがいくら気をつけて話したとしても、

相手のトリガーを刺激してしまうことはある。

その度に、自分の気持ちと意図、大切にしていることを伝えるしかありません。

その上で

相手があなたにとって、つながりを切りたくない大切な人であるなら、

じっくりと共感して、相手の気持ちを聞いていくと良いでしょう。

意図が100%伝わらなくても、100%自分を理解する

言葉で自分のことを一生懸命説明しても、

思いは言葉にした段階で、その通りの形で伝えられるものではないでしょう。

感情、感じたことには、形はありません。

自分が感じたことは、そのままの形で、人に伝わることはないのです。

それでも、私たちは、言葉にし、

相手と繋がりたい。仲良くなりたいと思います。

言葉そのもので、伝えられなくても、

エネルギーのように、見えないものが相手に伝わることがあります。

動物と、気持ちが通った感覚になることもあります。

言葉を理解できない赤ちゃんに愛情を伝えることもできます。

そうであるなら、自分の気持ちに素直に伝えるよう、意識することは、

とても大切な要素になるでしょう。

そのためにも、まずは自分の感情と大切にしたいことに素直になること。

たくさんの人と共同生活をしてみて

とても刺激になりました。

人との関わりを通して、自分の課題や、得意なことが見えてきました。

仲間はずれになるだろうというのは、

過去のトラウマからであり、

いつもそうなるとは限らないと、確信できる体験でした。

勉強するという共通のテーマがある中で、人と関わることが大好きだということもわかりました。

「自分という個性」を理解するためには

人と関わることが、とても大切。

だから、心を閉じたくなったら自分のために休憩するのはいいことだけれど、

タイミングが来たら、また一歩踏み出してみるのはとても良いことだと思います。

人は、人によって傷つくけれど、

人との関わりで、喜びを感じることができます。

必ず周りの世界を楽園にすることはできます。

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。