毒親になった背景を考えよう①
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軽い発達障害の可能性
発達障害の傾向があるということです。
誰でも自閉症的傾向があったり、注意欠如多動性障害の傾向があったりします。
私はどちらかというと、自閉症的傾向があるタイプだと思います。
この発達障害の傾向が、社会人になるには大きな問題にはならなかったけれども、
子どもの心の発達に影響を及ぼす程度の障害をもっているため、毒親になってしまったタイプの人たちがいます。
自閉症スペクトラムタイプ
人の気持ちがわからないタイプのASD(自閉症スペクトラム)。
自分にとっての正義、正しさを持っています。
自分のとっている子育ての方法が間違っているかも?
と想像することが難しい。
視野が狭いタイプです。
柔軟に対応することが苦手。
完璧主義なところがあります。
プライドが高く、根拠のない自信をもつことも多いです。
他人の意見を聞き入れるのが苦手。
ありがとう、ごめんなさいをいうことも、
プライドが高いため、簡単には言いません。
自分の思った通りに完璧に子どもを躾けようと思うので、
体罰、監視、先回りした進学・進路変更など、
過剰な行動を取ることがあります。
一般的にみると、過剰な行動も、
加減というものが分からない、視野が狭い、自分の視点からでしか物事を見ることができないためにおこります。
自分は正しいという揺るぎない思考からの行動ですから、子どもの立場でそれを覆すのは難しいでしょう。
子どもの心の変化のサインに気づいたり、対応を変えたりすることはできません。
目に見える事実に意識が向きます。
情緒のアップダウンが激しいこともあります。
感情を認識して言葉にすることが苦手です。
悪気なく、主観的事実を言葉にすることで、相手を傷つけることがあるので、
知らず知らずのうちに、子どもが心を閉ざしていく傾向にあります。
共感が苦手です。
笑顔や会話が少ないという場合もあります。
そのため、子どもは気持ちをわかってもらえると実感する経験が乏しくなり
愛されていないと思い始めていきます。
ADHD注意欠如多動性障害
注意が欠如しているタイプで、多動性が少ない人もいます。
次々に、興味のあることや関心が変わるので、一貫した行動が苦手です。
言動や行動に落ち着きがないため、子どもは安心が持てません。
パニックになることもあります。そのパニックは、物忘れという形で出ることがあります。
「仕事と家庭の両立」は、パニックを誘発します。
仕事のことで頭がいっぱいになると、子どものお迎えや約束を忘れてしまいます。
どんな人にも、あることですが、その程度がかなり大きいということです。
忘れる、というよりも、脳の中で、勝手にシャッターが降りてしまいます。
子どもは関心を手に入れようと、さまざまな行動を取りますが、親の視野に入れないため、愛されていないと感じるようになっていきます。
極端に片付けられない人もいます。
次々に関心が移るので、
何をどこに戻せばいいか、分からなくなってしまいます。
極力物を少なくして生活することで改善できることもあります。
知的ボーダーラインタイプ
大人になる上では、特に問題なく過ごせてきています。
問題があったとしても自覚していない可能性があります。
子育てをする上で、繊細な子どもの気持ちを理解することが難しいです。
幼稚園や学校の先生とのやりとり、家事、育児と
同時並行してやらなければいけないので、
やるべきことに対し、タスクをこなすことができません。
結果的に、子どもがテレビを見続けるようになったり、
就寝時間がとても遅くなったりします。
自分ができているのか、できていないのか、などの自己認識もズレるので、
自分の立場を理解することができずに、
親戚付き合いの中で、不適切な発言をすることもあります。
人から助けられて生活をしていることにも、気づくことができません。
新たな情報を入手したり、先を見通す力もなかったりするので、
無計画に子沢山の中で生活するようになることや、
教育費用が思ったよりもかかってしまいお金に困るなど、
最終的に人の力を借りて生きていくことになります。
このような母親に育てられた場合、
気づいて欲しいと思うことがあっても、理解されないことが多く、
親だというプライドだけで
言葉を浴びせられることが続くことから、安定した愛着形成ができない人がいます。
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まとめ
複合型のタイプの方も多いです。
以上のような特徴は、脳の構造の問題になります。
生まれ持った特徴です。
そのため、改善を要求しても、本人にはどうすることもできません。
これは、背が高い、背が低いも、本人には改善することができないのと同じことです。
自閉症傾向をなくしてくださいと言っても不可能な要求ということになります。
幼少期から、適切なケアを受けており、自覚があるのであれば、同じような特徴があっても、修正しながら子育てをすることはできるでしょう。
ほとんどの場合、特に学校で指摘されることもありません。
少し変わった子だな、と思われている程度の可能性が高いです。
親の不適切な行動は、変えることができません。
この行動は、愛情とイコールではありません。
「笑顔」が少ない親だとしても、それは愛していないから
微笑んでくれないのではなく、自閉症傾向が強い親なので、笑顔になりにくかっただけ。
愛されたなかったということではないのです。
改善を求めても、治らないのですから、親が不適切な行動を取り続ける親といることで、自分に実害があるのなら、距離をとる必要性があるということになります。