「子育ての迷いをはっきり解決」根拠を知りたい高学歴ママへの一冊
「妊娠前から葉酸を飲んだ方がよい?」
「英語学習は早期に始めた方がよい?」
「母乳とミルク混合違いはある?」
待望の赤ちゃんの子育てには、しっかり育てたい思いによる不安がつきものです。この時期は、家族や友達からのアドバイスもたくさんもらいますよね。子育て情報もたくさん溢れている今日。情報を裏付けをもとに検証している本はないかな?という熱心なママへ、ピッタリの一冊を紹介します。
『赤ちゃんの脳と心で何が起こっているの?』
ロザリンド・フランクリン医科学大学 神経科学教授リザ・エリオット著 日本赤ちゃん学会理事長 小西行郎 日本語版監修 福岡洋一訳
3人のママ「リザ・エリオット」

神経科学教授リザ・エリオットは、子どもを育てるなかでママとして感じる発達の喜びや疑問を、普通のママと同じように感じている女性です。
そのリザは、そこから疑問に思ったことや閃いたことを、科学者として検証。
子どもの脳が、良い方向に発達する子育て方法を証明しています。
科学者でありながら、子どもたちへのあふれる愛情を注いでいる母としての一面がたっぷり感じられるところが素晴らしいです。
科学的に素晴らしいとされるたくさんの方法も、「一人のママが全て行うことはできない」
この事実もしっかりとわかった女性。
一番大切なことは、世間に氾濫する、「○○すべき」といる情報の中から、「私でも、これならできそう!」と、選んでいく力。
子どもの性格とママの考え・状況・家族のサポート等々、踏まえることはとっても大事。
その中から、根拠を知った上で、できることを選択していきましょう。
自信を持って子育てするために

この本を読んで、良かったことをお伝えします。
わたしは、妊娠前から、某企業の「葉酸サプリ」を飲むようにしていました。理由は、「飲んだ方がいいという話をどこかで聞いた」から。
うーん。いい加減な理由ですね。
直感的に必要だと思い、摂取を始めていました。
夫婦ともに、30代後半の年齢で結婚したので「できることはしておこう。」そう思って飲み始めました。
今振り返ると、そのような曖昧な知識でよくお金を払い、毎日欠かさずサプリを摂取していたなと思います。
この本では、脳の発達、出生前の脳への影響という章の中で、葉酸を摂取する重要性を科学的に根拠を明らかにして説明しています。賢い子に育てるには、葉酸は有効だと記されていました。
なんと!私の直感は正しかったようです!
この本を手にしたのは、妊娠中だったので、驚いたのを覚えています。
妊娠を検討している夫婦から読むと良い本

誰もが親になれば気に掛かる内容「頭のいい子に育てるには」という最終章では、「完璧な親などいるのだろうか?」と筆者が投げかけることから始まります。
リザは、気を楽にして、ありのままの子どもたちとの触れ合いを楽しむことを勧めていきます。
これだけ長く、たくさんの証拠と合わせて、賢い子に育てるための科学的検証を載せている本ですが、最終的には、子育てを楽しむことが大切だと教えてくれています。
子育ての方針を話し合うことで、夫婦が何を大切にして生きていきたいかを知ることができます。
習い事をたくさんさせたいか、伸び伸びさせたいかというテーマだけでも、深い話題になるはず。
- 幼少期、習い事をたくさんさせられて辛かったから、子どもには同じようにはさせたくない。
- 習い事ができなかったから、なんでもやらせてあげたい。
- 嫌がっても続けるべき。
- 嫌なことはしないで好きなことを見つける方が良い。
さまざまな考え方があります。「愛し合って結婚したのだから、子育ての方針も言わなくても、一致しているはず」というのはちょっと違います。
子育てというのは、自分の幼少期のトラウマが影響する分野。
今からたくさん話し合って、二人の仲をさらに深めましょう。その時に、本が一冊あると、それをテーマに夫婦で話し合うことができます。
子育て雑誌もいいけれど、男性を説得するには、科学的根拠が明確な本を話題にする方が受け入れてもらいやすいかも知れません。
最後に
世間に氾濫する、「○○すべき」という他人軸子育てではなく、「◯◯家子育てはこれ!」という我が子にカスタマイズされた子育てができますように。準備をしたとしても、子どもに合っていなくては有効ではありません。一番大切なのは、ママが楽しく、パパが自信を持って、子どもが伸び伸びと自分らしく生活できること。未来を想定して、楽しく読んでもらいたい一冊です。