11のペアで大アルカナの解釈深掘り解説【タロット好き向け】

タロットマニア「タロットカードって楽しいな。よくある解釈の仕方以外に、面白い解釈の仕方ってないのかな。」
今日はまず、タロットを配列してみます。2枚ずつに分けて捉え、見えてくる共通事項について考えます。そこから、理解を大アルカナの理解を深めてみましょう。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
0 | 21 | 20 | 19 | 18 | 17 | 16 | 15 | 14 | 13 | 12 |
上下の組み合わせのカードごとに、意味を比較していきます。
今回は、8と11が現代版とは違う旧式のタロット(マルセーユ版)の順番で考えていきます。8は正義 11は力となっています。
目次
主体、出発点

- 0(愚者)→闇雲、行き当たりばったり
- 1(魔術師)→自分の行動を正確にわきまえている
愚者は純粋無垢な存在です。何もわからないからこそ、目前に崖があっても進もうとします。一歩踏み出そうとする様子が描かれています。
魔術師は、愚者とは違い自分のやっていることを理解しています。テーブルの上には、感情のカップ、考える力の象徴のソード、物質の象徴のペンタクルが置かれています。情熱の象徴のワンドを持って立ち上がっています。自分には準備が整っていると理解した上で次の一歩を踏み出そうとしています。
未知の世界に対面する人物や状況

- 2(女教皇)→直感、予感、神秘に入り込む精神
- 21(世界)→投資能力、魂に啓示される神秘
女教皇は、神秘の象徴です。目に見えないものの存在を初めて教えてくれる女性。人生の中で、誰もが出会う、精神的な成長の場面を教えてくれています。
世界は、人生の過程の一区切り、終わり、完成を表しています。今までの世界の完成と共に、次のステージに進む段階にきたことを祝福しています。魂の成長に向けた新しいステージ、精神的な世界との出会いを教えてくれています。
外界との関わりから学び、吸収する

- 3(女帝)→観察、理解、概念の生成を司る
- 20(審判)→霊感、予言、他に支配される事なく湧き上がる概念
自然の豊かさを満喫している女性が女帝です。自然・環境をよく見て、その尊さを理解し、本当の豊かさを理解しています。
審判は、啓司という意味があります。時に私たちは、突然のひらめきから、新しいことに挑戦したり、続けていたことから方向転換する時があります。そのひらめきを素直に受け取り、向き合うことで新たな概念を生み出すことができます。
霊的な光・気付き

- 4(皇帝)→内的な光、エネルギー、計算、実証主義
- 19(太陽)→普遍の光、拡張、理想主義
自信というエネルギーに包まれた皇帝。自分自身が太陽のような自信を感じ、自分の価値を認めています。その力強さが、人々を統率する存在感となります。
太陽は光とエネルギーそのものです。太陽の光を浴びると、前向きな力が湧いています。勇気を感じ新しいことに挑戦す意欲が湧いてきます。
統合することを、学ぶ 極める

- 5(教皇)→経験によらず、思考や論理のみに基づいた考え。宗教、知性
- 18(月)→感覚を頼りに、理解する。迷信、幻影
たくさんの考えや、情報から答えを導き出したり考察したりするのが学習です。宗教という概念や、ものの通りを教えたり、教わったりすることの象徴が「教皇」です。
私たちは、不安や恐怖心の中で、トンネルの中に入り込んだような気持ちになることがあります。出口や答えを探し続けるのは、心の探求です。つまり「月」も学びを深めている様子を表していると言えます。
行動や行為の決定

- 6(恋人たち)→自由、選択、試練、人生の困難に対する不安な戦い、感情、博愛
- 17(星)→運命、希望、未来に対する全面的信頼、理想、美学、美への愛
恋人たちの横には、蛇がいます。悪魔の化身である蛇は、イブを禁断の実を食べるようにそそのかします。イブとアダムはこの実を食べてしまいます。結果裸であることが恥ずかしくなり、腰巻を着けます。神にみつかり、命令に背いたこ都が判明。楽園を追放されるようになりました。このカードは、自由、選択、試練、感情、博愛を象徴しています。
星はありのままの姿、自分自身を信頼している姿です。星は希望の象徴。その目標に向かって、私たちは進んでいきます。純粋な子どもが、希望に向かって歩く未来を表しています。何かを着飾ったり、演じさせられたりした自分の目標ではなく、ありのままの姿の自分が目指す未来に価値があります。
物質と対峙する知性

- 7(戦車)→支配、勝利、才能、能力、進歩、調和
- 16(塔)→慢心、失態、自負、無能、爆発、破局
戦車は、戦乱や戦いを表すものではありません。パレードの山車が描かれてちます。勝利を得て賞賛されることが示されたカードです。その道は正しい。目の前の現実に、今歩いている方向性に対する答えがやってきます。成果を現実的に受け取ることになるのです。
塔は、決して揺らぐことがないと思っていたことが崩れ去るようづが描かれています。今まで信じていたものが真実ではなかったことに気付いたり、守っていた地位が無になったりする現実に直面することを暗示しています。
組織をまとめ、支配する

- 8(正義)→法則、秩序、均衡、安定性、論理、平静、平穏、規律性、分別
- 15(悪魔)→恣意、混乱、不均衡、本能、激怒、憤怒、乱調、盲目的な情熱
正義に描かれ裁判官は、他人の意見に惑わされることなく、公正に客観的な判断を下そうとしています。ルールやを重んじ、社会に安定をもたらそうとしています。常に公人としての意識を持っています。組織をまとめ、その場をコントロールしようとしています。
悪魔は嫉妬、劣等感、欲望などを象徴しています。悪魔の居場所はどこか。それは私たちの心の中です。社会が何を正しいと決めていようと、私たちの心の中は、それに従うことができないような衝動を抱えることがあります。強い思いは、わたしたちを簡単に支配することができます。
個人と環境の関係

- 9(隠者)→自制、孤立、遠慮、賢慮、滞留
- 14(節制)→関与、交歓、無頓着、率直、循環、浪費
隠者が出たときは、「孤独が必要」というメッセージが届いている時です。飛び立つ前に、深く屈んでいるような状態を表しています。今は外界と繋がるよりも、心の中としっかり繋がる必要がある時だと教えてくれています。
節制は、バランスを大切にする時期だということを教えてくれ低tます。心と体のバランス、理性と感情など、どちらかに偏ることなく物事をスムーズに進められるという暗示でもあります。これも自分と周りの環境をどのようにしていけばよいかということを、教えてくれているカードです。
運命の介入

- 10(運命の輪)→偶然、野心、発明、発見、生命の種、個人的存在の維持
- 13(死神)→宿命、幻滅、放棄、分散、腐敗、集結、更新、変容
文字通り、運命の輪。運命の介入です。物事が動いたり、流れが変化したりする予兆を示しています。自分でも思いも寄らない、感情や価値観の変化を表している可能性もあります。
人間関係の終わりや、仕事など、物語が終わる時です。自分の意志ではどうにもならない、大きな変化がやってきます。何かを手放すことになるかもしれません。それは、長い目で見て「あの時手放していてよかった」と思える出来事です。
目的、最終結果

- 11(力)→能力、実現可能な考え、実際的精神、物質を制御する知性
- 12(吊るされた男)→無力、ユートピア、夢想家、物質に影響力を及ぼせない精神
怒りや衝動など、他人を制圧しかねない「力」は制御して、相手を受け入れる強さや、困難に屈しない強さなど、外からはわからない「力」を発揮していく必要がある。してきたことの結果、本当の力を手に入れる時です。
吊るされた男は、その名の通り身動きが取れない状態を表しています。自分がしたいことは何か、今歩いている道は何かを考え直す時。視点の転換や価値観の変化を象徴しています。してきたことの結果、視点を転換するときが来ています。
まとめ
0から21まで、順番に読んでいく方法は、ストーリー性があり、とても分かりやすい学び方です。時に、このような並び方を変えてみても、共通点が見つけられるタロットはやはりとっても魅力的なもの。大アルカナの理解も深まります。