初心者にわかりやすいタロット数札の4つの特徴解説

タロット初心者「スートの特徴がいまいち腑に落ちないんだよね。ワンド、カップ、ソソード、ペンタクルの特徴をバッチリ掴められたらいいんだけどな。」
タロットを学びたての頃は、数札に苦手意識がある人がいると思います。大アルカナの方が特徴を掴みやすいですよね。それぞれのスートの由来や、象徴を知ることで、意味を深く理解できるようになります。
スートは日常的な出来事に当てはめながら、一枚一枚捉えていくと特徴を捉えやすいです。
この記事を読むと、数札のイメージをより広げられるので、鑑定の幅を広げられるようになります。
目次
小アルカナ(数札)のルーツ

小アルカナは56枚からなっています。その内訳は、14枚ずつの4つのスートに分けられます。種類は、棒(ワンド)カップ(杯)剣(ソード)金貨(コイン)。
それぞれ、今のトランプでいうクラブ、ハート、スペード、ダイアに相当するとされています。
それぞれのスートには、エースから10までの数札、そしてキング、クイーン、ナイト、ペイジの4枚の人物が含まれています。現在のトランプは、小アルカナと兄弟関係にあります。
図柄が描かれたのは、20世紀に入ってから、アーサー・エドワード・ウェイトが、女性画家のパメラ・コールマン・スミスに描かせたました。それが「ウェイト=スミス版」タロットです。
小アルカナキーワード
ワード | カップ | ソード | ペンタクル | |
---|---|---|---|---|
エース | スタート 創造的な力 |
純粋な気持ち 感情的な力 |
客観性の芽生え 精神力 |
新たな生き方 実質的な力 |
2 | 冒険への躊躇 個の力 |
緊張感ある関係 結びつき |
判断を保留 逃避 |
やりとりを楽しむ 柔軟性 |
3 | 最初の成果 探検 |
公認の関係 豊かさ |
別れの悲しみ 孤独 |
収穫の喜び 計画する |
4 | 共に喜ぶ 祝い |
マンネリ化 無関心 |
静かな思考 休息 |
富を抱え込む 所有欲 |
5 | 飛び抜ける 競争 |
欠落の痛み 奪われる |
相手を知る 私利私欲 |
苦しみの絆 体調不良 |
6 | 再稼働 喝采 |
与える喜び 善意 |
新たな舞台へ 回復 |
富を分配する 資産 |
7 | 飛び抜ける 攻撃 |
幻想に覚える 選択肢 |
短期で得るもの 一匹狼 |
次のステップ 評価 |
8 | 油断せず臨む 結論 |
手放す勇気 疲れる |
限界の先へ 混乱 |
努力と忍耐 勤勉 |
9 | 戦いの前夜 防御 |
成功と不満 満足 |
不安に駆られる 心配 |
満ち足りた時間 規律 |
10 | 試練後の大成功 重荷 |
心からの充足 平和 |
現実への不満 犠牲 |
幸福の維持 慣習 |
ペイジ | 熱意ある新人 熱中する |
無垢な青年 親密になる |
新しい風 正直になる |
チャンス到来 繁栄する |
ナイト | 目標まっしぐら 自惚れ |
感情に訴える 神経質 |
考えながら動く 威圧的 |
最初の実り 頑固 |
クイーン | 力を発揮する 快活さ |
母の包容力 優しい心 |
経験による判断 正直 |
堅実に動く 現実的 |
キング | 強力なリーダー 力強さ |
寛大な父親 聡明 |
知のカリスマ 知的 |
確固たる地位 意欲的 |
数札ワンドのルーツとキーワード

現代のタロットの占いのワンドは、ポロ競技に由来しています。
”王のスポーツ”と称される勇敢なポロは、2000年ほど前に軍事訓練として始まった競技です。スピーディでエネルギッシュな競技は、ワンド(ポロ用スティック)の特徴を表現しています。
ワンドのスートは、男性性、火のサイン(牡羊座、獅子座、射手座)からなる陽のグループに関連づけられています。
キーワード
大アルカナとの関連
- 太陽(19)太陽系の中心で燃える星
- 皇帝(4)火のサインの牡羊座
- 力(8/11)火のサインの獅子座
- 節制(14)火のサインの射手座
- 塔(16)赤く燃える火星
- 審判(20)火のエレメント
数札カップのルーツとキーワード

人々が集まって食事をしたり楽しんだり楽しんだりしている場面には、大抵の場合カップがあります。こうした、カップの使用に通底するテーマは、祝賀、社交、人とのつながり。
カップのスートは、占星術では、水のサイン(蟹座、蠍座、魚座)から成る内向性の”陰”のグループと関連づけられています。
キーワード
節制 共有 幻想 愛 癒し 夢 喜び 共感 内面に目を向ける 快楽 気品 直観 浮かれ騒ぎ 思いやり 満足感ロマンス 他者への関心 スキンシップに関わる問題 感覚 結びつき 心の問題 気分 繁殖力 精神的な調和 感情祝祭 霊的な気づき 結婚 楽しい時間 感情的知性 世話人のつながり 面倒見の良さ 創造的なイマジネーション
カップのスートと大アルカナの関連
- 女教皇(2番)水とかかわりの深い月
- 戦車(7番)水のサインの蟹座
- 死神(13番)水のサインの蠍座
- 月(18番)水のサインの魚座
- 吊るされた男(12番)水のエレメント
数札ソードのルーツとキーワード

風が持つ性質を分かりやすく表現すると、「鋭い判断力」です。
鋭い判断力は、人を楽しませることも傷つけることもできる諸刃の剣。四元素の風は、「剣」が担当しています。
タロットのソードは、占星術では、鋭利なソードの「突く」という男性的性質にふさわしいとして、活動的な風のサイン(双子座、天秤座、水瓶座)から成ります。”陽”のグループに関連づけられています。
また、剣は「言葉」を象徴しています。剣が人を傷つけることができるように、言葉は人を傷つけることもあります。言葉は、剣と同様に双刃なのです。
キーワード
大アルカナとソードの関連
- 魔術師(1番)変えとコミュニケーションの惑星である水星
- 恋人たち(6番)風のサインの双子座
- 正義(11番/8番)風のサイン天秤座
- 星(17番)風のサインの水瓶座
- 愚者(0番)風のエレメント
数札ペンタクルのルーツとキーワード

タロットのペンタクルは、マルムーク朝時代の金貨が由来になっています。商取引や日常生活でのもののやり取りに使われていました。
トランプのダイヤのスートが、タロットのペンタクルに当ります。
ペンタクルのスートは、占星術では、受動的な地のサイン(牡牛座、乙女座、山羊座)に関連しています。
キーワード
大アルカナとペンタクルの関連
- 教皇(5番) 地のサインの牡牛座
- 隠者(9番)地のサインの乙女座
- 悪魔(15番) 地のサインの山羊座
- 世界(21番) 構造、境界線、有形の現実を象徴する惑星である土星
まとめ

今回は、小アルカナ・数札の4つのスートについて解説してきました。鑑定の質を上げるためには、数札のイメージが豊かになることで可能になります。
以下の記事では、人物カード(コートカード)について、「タロット コート16(人物)カード 解釈の仕方【初心者向け】」について解説しているので、こちらの記事も併せて読んでみてください。
本から勉強するのもおすすめです。以下に、おすすめ参考資料を載せますので、こちらも是非ご検討ください。