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タロット大アルカナ 22枚意味解説【初心者向け】

Therapy 占いカウンセリング

タロット初心者「大アルカナの意味がまとまっているサイトとか、ないかなあ。覚えるの大変なんだよね。わかりやすくまとめてある情報が欲しいな。」

 

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大アルカナってどういうもの?

78枚のカードでできるタロットデッキは、大アルカナと小アルカナの2つに分かれます。

アルカナという言葉は、「深淵なる秘密」といった意味をもっています。タロットには、宇宙に隠された「秘密」を集大成したものと言えます。

この神秘性とタロットが結び付けられたのは、19世紀の頃。それ以前は、トランプのような遊戯用のカードでした。

タロットカードの大アルカナ22枚は、タロットデッキの中心です。

それぞれのカードは、人間が経験することのよくある場面を表しています。人生に大きな影響を与えるパターンを表したものです。

教皇・皇帝など、人物を表すカード、正義・節制など、概念を表すカード、星・太陽など、天体を表すカードなどがあります。

リーディングの中で、常に大アルカナは特別大きな意味があるとみなします。大アルカナの中の1枚が現れた時、問題となっている出来事は、一時期のことではありません。軽く受け流すことではないでしょう。

その人の感情を大きく動かすような事柄に関する、とてもに大切なことであると教えてくれています。

以下にタロットの象徴的意味を掲載します。使用しているのは、20世紀に造られた、ウエイト=スミス版(ライダー版)タロットです。

大アルカナのフールズジャーニーってなんだろう?

フールズジャーニーというのは、大アルカナのカードが、0番の愚者の旅であると捉えた考え方です。

大アルカナのそれぞれが、人の成長段階を表しています。

0番愚者


生まれたての愚者は、世界の中心にいます。彼はまだ無垢で真っ白な存在。可能性に満ちた存在です。先へ進み、いろいろなことを学びたい気持ちでいっぱいです。怖いもの知らずで無鉄砲な様子も表しています。

1番魔術師 2番女教皇

人生の旅に出た「愚者」は「魔術師」と「女教皇」に出会います。この2人は、世界を構成する偉大なふたつの均衡した力を表しています。人生の中で何度も遭遇する、2つの対立するパターンを表しています。
魔術師は、ふたつの内の、ポジティブな側面を表します。活動的でクリエイティブな男性的な力を示します。自分の意志、個人の意志と力を集中させることで、自分の世界に飛び出していきます。
女教皇は、反対のネガティブな側面を表します。自分の影の部分、プライベートな部分を表しているとも考えられます。受け取る質、自分の心の中を見つめる力、受容する女性的な力を表しています。
この2つは、優劣があるということではなく、どちらも必要で対等な力です。
受胎するにあたり、この男性性と、女性性との出会いは不可欠です。

3番女帝

「愚者」は成長するにつれ、周りの環境をよりはっきりと意識していきます。「女帝」は母のようなもの。暖かく養育してくれる存在に気付きます。同時にこの地球は、人間を大きく包み込む大地の存在を知ることになります。赤ちゃんは、さまざまなものに触れ、匂いを嗅ぎ、味わったことを通して、感覚の世界における喜びを感じていきます。「愚者」は、大地の恵み、豊かさに喜びを感じています。

4番皇帝

「愚者」が父なるものに出会います。それは「皇帝」です。皇帝は、父性・組織・権威を表しています。子どもは、母から離れて、少しずつ社会とつながっていきます。その社会を皇帝が体現しています。社会に出ることで、物事にはルールがあることも体験します。時には、行動を制限されることもあるでしょう。父の導きを受けながら、「学ぶ」ことを体験していきます。

5番教皇


ついに愚者は、外へ飛び出します。学校に通い出す子供のようです。文化や伝統、信条を学ぶために、「司祭」と出会います。そこで、教育を受けることになります。「教皇」は、秘密の知識や奥義を解釈する人、と解釈することができます。何かの組織、集団に参加する場面を象徴しています。
子どもは、社会に参加することで、たくさんのことを学びます。集団の中で、アイデンティティを確立し、帰属意識を育てます。その集団の中で、どれだけ認められるかということに関心をもつようになります。

6番恋人


「愚者」は青年に成長しました。他者との性的なつながりを求めるようになりました。自分本位であったところから、他者との調和を求めるようになります。心の中で恋人を思い、相手と恋人関係になっていきます。
彼自身は決断する場面に出会います。自分自身で信じるもの、価値観に基づいて、決断する段階にまで成長しました。

7番戦車


「愚者」は大人になりました。強いアイデンティティと自分をコントロールする自制心が身についています。彼は努力と意志の力を通して、物事を乗り越える力を手にしました。愚者は真っ直ぐに成長し、積極性を持って社会の中で活動することができています。若さゆえの自信を体現しています。

8番力


時が経過し、「愚者」の人生に新しい挑戦がやってきます。それは、苦しみと失望を伴うことがありますが、それにより、「力」の本質に気づくことができます。勇気を出すこと、決意を固め、妨害を跳ね除けること、強い心を見出すための試練を受けます。
独りよがりに進んでいくだけでなく、思いやり、忍耐、寛容さを身につけることとなります。愛情を持った優しさと柔らかい力で、若さ溢れる自己主張を、包んでいくことになります。

9番隠者


「愚者」は「なぜ?」という問いを自分に投げかけるようになります。それは昔から人間が落ち続けているものです。物事を深く見つめるようになります。自分の内側を見つめるようになりました。社会から離れ、孤独の時間を求めています。やがて、助言や方向性を指し示してくれる師や導きを探し求めるようになります。

10番運命の輪


長い内省の後、いかに世界のすべてのものが関わり合っているのかを、「愚者」は理解し始めます。世界の美しさと、秩序に気づくことができ、彼の心の中に調和の感覚がやってきました。
また彼の経験は、しばしば運命の仕業のようにも感じられます。偶然の出会いや奇跡的な出来事のよって、変化のプロセスが始まっていきます。これは、彼にとってターニングポイントでもあります。孤独の中から再び行動するタイミングがやってきました。動き出すための準備が整ったことを表しています。彼は新しい目標を定めることとなりました。

11番正義


彼は自分の人生を振り返る段階になりました。そして、未来のためにより誠実な生き方を手に入れようとします。今までの行いをきれいに拭い去っていくために、「正義」のジャッジの求めに従うことになります。愚者にとって、決断の時です。彼は重要な選択をすることになるでしょう。成長するために、変化を受け入れるか、安易な道を選択するのか、決断することになるでしょう。

12番吊るされた男


「愚者」の旅は続きます。人生は簡単ではなく、持っているものをすべて手放さなければならなくなりました。新しい自分に生まれ変わるためにも、今一度立ち止まり、観察する必要があります。心の中では、何もかも無駄で、犠牲になっていると感じているかもしれません。心を開き、本物の自分と対話します。彼は経験から、戦うのではなく、譲ことを学びました。喜びを感じることで、彼の人生はまた動き出します。

13番死


「愚者」は古い習慣を排除し、目的に近づこうとしています。自分の人生にとって何が大切なのかを理解したことで、不必要なものを捨て去ることになりました。彼は物事の一つの終わりを経験します。自分の中に新しいものを成長させていくためには、これまでの古い自己の私が必要とされています。「死」は状態が永続するものではないことを理解し、立ち上がります。より良い人生のための変化です。

14番節制


「愚者」は「節制」のカードを通じて、健康、心の安定を知ることになります。物事の真のバランスとの釣り合いを見つけるのです。長い時間をかけてようやく「愚者」は調和の取れた人生とは何かを、理解するようになりました。

15番悪魔


「愚者」はさらに深いレベルで、成長しようとしています。誰の心の中にもある、絶望と無知。物質世界への誘惑を示します。私たちは、無自覚に、それらに囚われていることに気づかずに縛られていることがあります。それにより、制限された生き方をしているのです。このカードに描かれた2人は、鎖に繋がれていくにも関わらず、黙って従っています。その制限から、知識を得て抜け出すことができると知ることが、必要になってきます。

16番塔


無自覚に束縛されている状態から抜け出すには、「塔」の示す現象が必要になります。塔は、突然の変化を表しています。15番の悪魔で鎖に繋がれていた2人は、強制的に塔から放り出されたことにより、自由を得て、解き放たれます。よく見ると、王冠が崩れ落ちているのが見えます。一時的に彼らが支配者であったことが示されています。支配する力の脆さを表しています。悪魔に囚われていた暗い絶望は、一瞬にして吹き飛ばされ、真実の光が降り注ぐことになるでしょう。

17番星


「愚者」は静けさの中で、星を見つめています。ここに描かれる女性は裸です。どんな偽りも隠していないことを表しています。空の中で光を放つ星たちは、希望とインスピレーションを導く目印としての役目を果たしています。
「愚者」は悪魔のネガティブなエネルギーを跳ね除ける力を身につけて、祝福を得ています。嵐の後の平和は、愚者にとって奇跡の瞬間の訪れです。

18番月


「愚者」は希望を感じた後、この奇跡が長続きしないのではないかと不安を感じるようになります。「月」が作りだす幻想に没頭することは、この上のない喜びをもたらします。夢を見ているような状態で、真実の間違った認識へと導くもの。無意識から湧き上がるイメージは、喜びと共に不安や恐れを呼び起こします。「愚者」は混乱の中に入り込むことになっていきます。

19番太陽


「太陽」の光り輝く明晰さは、愚者の想像力に方向性を与えます。それは、混乱と恐れのトンネルから、愚者を導く光です。ここで彼は、改めて世界の素晴らしさを理解し感動します。
彼は、漲るエネルギーと熱意を感じています。「太陽」の解放性は、確信をより大きなものへと変えていきます。愚者は新たに生まれ変わった象徴として、喜びながら馬に乗る裸の赤ん坊として描かれています。困難を感じさせるものはありません。生命力を感じています。

20番審判


「愚者」は生まれ変わりました。彼の偽りの自我は消えました。真実の自己が現れようとしています。彼には新しいことを始める準備が整いました。愚者は人生に対して、「審判」を下す時がきました。大切にすべき価値があるものと、捨てるべきものを賢く選び取ることも、できるようになりました。このカードに描かれている天使は、「愚者」のハイアーセルフです。

21番世界


「愚者」は「世界」に再び戻ってきました。しかし、今度は以前よりも世界を深く理解しています。彼自身の中の本質的に異なる部分を統合し、ついに全体性意識へと到達しました。全く新しいレベルでの幸福と充足感を手に入れたのです。今、彼は世界の中で自分のいるべき場所を完全に理解しています。この度のサイクルは終わりました。けれども成長が終わることはありません。より深いレベルの理解へと導いてくれる新たな旅に向けて、出発の準備を始めることでしょう。リターンジャーニーの始まりです。

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最後に


大アルカナの理解は深まったでしょうか。人によっては、キーワード、単語帳のように学ぶ方が合っているかもしれないですし、ストーリーで覚える方が合っているかもしれません。いろいろな角度で、タロットの理解を深めるのがおすすめです。愚者の人生を、私たちの人生に当てはめながら考えてみるのも一つ。こんなことがあったなあ、と今はこの段階かな?など振り返ることができます。

 

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