大アルカナⅤ教皇 The Hierophant

「教皇」のシンボル・絵が象徴していること
- 冠・・・これは、三十冠といって、「教皇」だけが身につけることのできる伝統的な者です。この、教皇こそが、精神的に最も高位な存在であることがわかります。
- 三重の十字の杖・・・冠と同じく、三十になっている杖です。「3」という数字は、キリスト教の三位一体、つまり父と子と精霊を示しているとも考えられます。
- 祝福のサイン・・・「教皇」は、祝福のサインを示しながら、足下にひざまづく二人の聖職者を祝福しています。
- 2本の柱・・・二つの対立するものの間に、教皇は、立っています。二つの対極なものの中道を教えてくれる存在だということが象徴されています。
「教皇」のキーワード
教育 信念体系 従うこと 集団への帰属
教育からは、「知識を受ける」「理解を求める」「学びを習得する」ということが、連想されます。
信念体系は、信念体系を共有することを意味しています。「文化的な遺産を受け継ぐ」「よき伝統を学ぶ」「慣習や作法を遵守する」「世の中の常識を学ぶ」ということが、連想されます。
従うことからは、「ルールに従う」「オーソドックスなアプローチを採用」「システムに順応」「組織の一員になる」ということが連想されます。
集団へ帰属するからは、「一つの活動に打ち込む」「組織に参加する」「チームの一員として働く」ということが連想されます。
「教皇」が正位置で出たとき
弱者を助ける寛大な精神を示しています。
「教皇」は、全ての人々に知識や助言を与えるような、広い心を持っています。
そのため、「慈愛心」や「親切心」という意味の他にも、「援助」や「よきアドバイス」という意味も持っています。
質問に関わるこの人物は、優しい教師、指導者、精神的な助言者で、宗教や学校といった環境に関わっている人物かもしれません。
教皇の役割として、伝統的な儀式を行うものがあります。結婚や洗礼、葬式といった儀式を司ります。こうした聖職者は、カップルを結婚させる権威を持つため、このカードは結婚の前兆とも言うことができます。
教皇がリーディングに現れたら、自分の家族や文化や宗教の伝統的価値観に関わることになります。
結果や近い未来などの重要な位置にこのカードが出ると、その問題は、教皇のような広い心の自分物によって、解決する可能性を示していることもあります。
「教皇」が逆位置で出たとき
狭い心による出し惜しみを示します。
伝統的な価値観によって決められたスタンスに凝り固まりすぎていることを、このカードは指摘しています。
他者を支配し、基本的人権を認めていないということはないでしょうか。
また、自分さへ良ければ良いというスタンスに、なってはいないでしょうか。
今は、この人物から、良いアドバイスは期待できません。
このカードが結果や近い将来などの重要な位置に出ると、そのような偏狭な人に悩まされたり、自分自身が、そのような態度をとってしまったりすることを示しています。
「教皇」から読み取れること
このカードが出た時は、もしかすると、信頼できる誰かに悩んでいることを相談してみるタイミングかもしれません。
また、その悩みを共有しても良いと思える先輩、教師、医師、カウンセラーとの出会いを表している可能性もあります。
一方で、自分の価値観を見直していく時期だということを示している可能性もあります。
自分が本当に求めているものは何か、そのために何をすべきか、じっくりと考える時間を持つと、良い選択をすることができそうです。
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